完・ 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)記録
ご無沙汰しております。どこかのぱんだです。
入院中にデータ通信容量が枯渇、いわゆるギガがない状況に陥り、更新できなくなってしまっていました。
ただでさえ弱い室内の電話で通信速度制限食らってしまっては何もできなくなりますね。1GBのデータチャージを何回がしましたが、最近はちょっとネットをみているだけでもガンガン減っていきます。恐ろしい。
さて、その後どうなったか。
タイトルに「完」の文字がある通り、晴れてPCR検査2回連続の「陰性」を勝ち取り、今週4/20(月)に退院致しました!
家に帰ってきてからはアレコレ雑務に追われていたこと、また、だいぶやられた精神を回復するために本当は発売日0時に始めるはずだったFF7Rに勤しむなどしていたため、ご報告が遅れました。
いや、色々とやらなきゃいけないことはまだ多いんですが、とりあえず、お家って最高、自由って最高ですね。
とまあ、報告としては以上なんですが、それだけでは中身がなさすぎなので、前回記事の入院後PCR検査で2回目が陽性になった後の展開についてふりかえっていきたいと思います。
4/12 PCR2回目陽性後の夜
この日の夕食から何故か食器が使い捨て容器(ディスポ容器)に変わりました(理由は後でわかります)。
もともと病院食はぬるめですが、容器が変わると共に更に冷めている状態です。
PCR検査結果のショックと相まって、これは精神的にだいぶ堪えました。
冷めすぎるなどした白米に対して、昔のトラウマがあって反射的に戻しそうになってしまう自分にとって、この後どんどん低下していくご飯の温度に関しては本当にしんどかったです。。。
時折朝に出てくる食パンのなんと安心安全なことか…
前回の検体採取が4/10ですが、この日改めて検体採取が行われることはありませんでした。
4/13 院内感染発生
引き続き精神的にまいっていたこの日はほとんどを寝て過ごしていました。
相変わらず医師からは今後の展開について何の連絡もなく、当然PCR検体採取もなし。
どれくらい待てば次の検査が行われるのか、先行きが不透明過ぎてフラストレーションがたまります。
そんな夕方、館内放送の職員向けアナウンスがあり、ある棟の出入り口を17時から封鎖するとのお知らせが流れてきました。
え? 何か起きたのか?
その後すぐに最初に対応してくれた呼吸器科の先生が姿を現しました。
先生曰く、「この病院でも院内感染が出ちゃった」と。
先程のアナウンスはその対応のひとつだったようです。
どうも新型コロナ患者を受け入れている病棟ではなく、他の病棟で看護師1名の感染が明らかになり、その後入院患者他のPCR検査結果複数名で陽性が出たようです。
その対応やら検査やらで病院内はバタバタしているとのこと。
次の検査は明日以降ですかとたずねたら、このような状況なのでいつになるかわからないとのことでした。
まさか自分が収容されたところでそんな事態に陥るとは。運がない。。。
ニュースでもやっていましたし、こんな書き方するともう明らかなのでリンク貼っちゃいますが、詳細はこちらです。
医療現場の疲弊やら医療崩壊やらがずっと言われていますが、この件を把握したときは本気でアカンわと思いました。
今後至るところで同じ問題が起きるのではないかと。そして起きてしまえば、その病院の機能は低下を余儀なくされる。病気は新型コロナだけではないのに、対応できるところはどんどん減っていく。
そんな医療崩壊ルートの一端が現実感を持って目の前で展開されるとは…
近くの病院で起きた大規模クラスターに比べればマシですが、その後も関係者の感染報告が追加されているところをみるに、引き続き大変そうです。
食事容器の変更も院内感染の発生に伴う食事提供の運用が変わったことによるもののようです。
この日の夕食はまた容器が変わってスーパーの惣菜風になりました。第2形態…
4/14 担当医体制の変更
この日は朝の音声連絡で、担当医が変わったことを伝えられました。脳外科の先生らしいです。
きっともともとの呼吸器科の先生は院内感染他の対応で駆り出されているんでしょう。
後日チームでの運用体制に移行したのか、ころころ担当する先生が科をまたいで変わります。
今日、明日でPCR検体採取ができないか調整してみますとのことでしたが、結局その話は実現しませんでした。
そしてこの日早々、キャリアからのお知らせメールで通信容量の残量がほとんどないことが発覚。
先の計画不明、結果いつぐらいに出られそうかの目処もつかない、食事はしんどい、通信環境もアウト、と、踏んだり蹴ったりで精神的な疲労がピークに達します。
Twitterでホテル移送ルートの人のツイートをみて心底羨ましくなりました。
4/15 どっちが汁でお茶か分からない
この日今度は内科の先生からの連絡でした。
今日か明日にPCR検体採取をしますと。昨日も同じセリフを別の方から聞きましたそれ。
ただそこに新たなネタが付け足されます。
「今後は結果が出る前に次の検体もとって検査にまわしていく」と。
おぉ、それだと採取日含めて最低3日はかかる状況からすると少し時短になる可能性がある。
少し希望が持てる言葉でしたが、まあ、結果として守られることはありませんでした。
思わせぶりな発言はやめていただきたい。変な期待は持たない、持たせない方が精神衛生上よろしいです。
この日の昼飯は初登場のお蕎麦、なんですが、どっちが汁でお茶か分からない形で提供されました。
いや、ちゃんと容器に書いてあるんですけどね。ぱっと見として。
もうFacebookで日々の食事をアップするか、ぼやきを投稿するかくらいしかないのでこんな素材ばっかりです。
この日の夜から弁当形式になり、以後はずっとこの形式となりました。
4/16 PCR検体採取3回目
前日PCR検体採取がなかったのは、重症者等の対応を優先していたからとのことでした。
そして連続検体採取の話も続報は特になし。
朝の連絡からしばらくたって、保健所からの入院延長勧告書が届きました。
と同時にPCR検体採取が唐突にやってきました。
今回は鼻からのみ。ただ、2回目同様かなり奥の方まで突っ込まれてグリグリされだいぶ痛かったです。
医師間含め、どういう対応を行っているのかちゃんと共有する余裕がないようで、この日は人によって対応がマチマチな上に状況認識にだいぶ差がある細かいことが多々あった日でした。
午後からは検温の運用が変わり、一日3回食事の前に音声でやりとりして伝える形から、早朝と午後の2回、紙に書いて提出する形になりました。 ウイルスは紙にも付着して危ういはずなんですけど、この運用はいいのだろうかとは少し疑問に感じました。看護師の人的リソース不足の影響かもしれません。
もうあれこれ話は変わるし、運用は変わるし、それについて特に説明もないので、そういうもんだと思って諦めました。
iPhone SE 2020が正式発表されたのがこの日だったので、買い替えるんだとテンションを無理やりあげて過ごしましたとさ。
夕食後の嘆き。
「昨日の13時過ぎに追加した1GBがそれなりに大事に使ってたのにもうじき切れるよ。。。」
4/17 PCR検査3回目の結果が届く
この日の夜20時ころ、PCR検査結果がアナウンスされ、結果は「陰性」でした。
検査スピードが上がったのか、少し結果が出るまでの時間が短縮された模様。
ただ、翌日から土日になる関係で保健所とのやりとりが難しいので次の検体採取は月曜日になってしまうかもとのこと。
あー…そうですか…というがっくりした反応と、うちの家族の状況を考慮してくれたのかわかりませんが、保健所に連絡とってみて早められるかどうか調整してみますとのこと。ありがたい。
いつも結果を伝えてくれる看護師の方は、この新型コロナ対応の主担当っぽい感じの人で、信頼がおける方です。
4/18 PCR検体採取4回目
昨日の看護師さんが昼頃やってきて、本日PCR検体採取をしますとのこと。
前日の言葉通りに調整してくれたようです。本当にありがたい。
そろそろ陰性になってもおかしくないので、退院に向けて軽く準備しておいてくださいとのこと。
ただ、その後まもなく医師からの音声連絡がありましたが、そっちはちゃんと連携とれているのか謎の言葉。
「一回陰性出てますんで、次も陰性なら退院も考えられる状況にあります」
って、退院以外あるんですか。今日の検体採取のことも特に発言なし。
さすがにちょっと何言ってんだこいつと思ってしまいました。
14時過ぎくらいに検体採取が完了。今回も鼻からのみ。
4/19
この日は特筆すべき事項は特にありませんでした。
朝ごはんが過去一番冷え切っていて食べるのがしんどかったくらいです。
日曜日なのでもともと期待していませんでしたが、20時あたりになっても特に連絡はなく、結果は翌日以降に持ち越しとなりました。
4/20 PCR検査4回目の結果、そして退院へ…
おそらく本日午後には結果が出て陰性なら明日退院かなぁ、と思いながら朝食をとり、身辺整理を進めました。
一段落して少し横になっていた10時あたり、例の看護師さんがやってきました。
「ぱんだ(実際には本名)さん、退院です!」
きたあああああああ、ということでPCR検査4回目の結果も「陰性」となり、退院の要件を満たしました。
昼食をどうするか聞かれたので、不要ですと伝え、帰宅準備に入りました。
終わった後ナースコールでこの後どうすればよいのか訪ねたら「えっ」と言われた時には焦りましたけど。
相変わらず看護師・医師間の伝達が微妙、かつ、新型コロナに関する事務的なフローがゴタゴタしているようで退院まで少し待たされました。
結果、入院計画書的な紙に一筆書いて、医師の方と音声で話して、脱出となりました。 テレビ・冷蔵庫の使用実費含め、一切の支払いはありませんでした。また、それに伴って領収書等も一切ありません。 もしも手続き上不足等が出て来た場合は、電話と郵送で対応をお願いするかもしれないとのことでした。 (この関係で生保の入院特約申請に必要な診断書の対応も後日相談でお願いしますと言われたんですが)
今後の生活については医師いわく、2回連続で陰性となったものの偽陰性の可能性もあるので、引き続き体調には注意する必要があるとのことでした。もしも体調が悪化するようなことがあればすぐに連絡してくださいとのこと。
家族も陽性で自宅待機となっている件について生活面でどう対応すればいいか聞いてみたところ、人によっては抗体が少ない、できない事例があるようなので、できれば極力接触は避けること、家屋内の消毒等を行うことを助言されました。
自身から感染した可能性が高く、おそらく同じ型であろうウイルスでも再感染リスクがあるのかについては、新型のウイルスでありその性質がよくわからないこともあって、医師もわからないそうです。
やはり、今後もやはり今後も引きこもることが大事なようです。
おわりに
以上がPCR2回目陽性後の日々の記録になります。
とにかく新型コロナウイルスは感染力が強い上に、その性質もまだまだ不明で、不測の事態がおきればどこもかしこも対応に追われてバタバタです。
かかってしまった方も、たとえ軽症で症状が治まっているのに陰性になるまで自分のように時間がかかるケースもあり、表面上は元気でも隔離・行動制限され、非常に負担が大きい。
免疫がどれほどできるのか、継続するかもわからない。
本当にやっかいなウイルスです。
とにかく人との接触を避け、健康に気を使い、予防を徹底する。それしかありません。
PS. 家族についてと都の方針変更
入院途中に連絡を取った時点では、保健所からは引き続き自宅待機が指示され、PCR検査予定リストには入っているが対応はいつになるかわからないという状態でした。
症状的には母は完全に落ち着いており、妹も徐々に回復していきましたが、またこの時点においても若干咳が残っています。
自身の退院後、4/21保健所から再び連絡があり、東京都の方針変更でPCR検査なしで症状が追いついて一定期間経過で回復とみなす旨のお知らせがありました。
母はすでに回復の扱いで、妹に関しては今月いっぱいの自宅待機で回復扱いとなり、行動制限も解除されます。
その話を聞いた瞬間、PCR2連続陰性というファクトが自分にはあるのでそれはいいですが、もう少しタイミングが違えば自分も入院せずに済んだと考えてしまうと、いたたまれない気持ちが正直あります。。。
快気祝いと言う名の自分へのご褒美
退院したあとはバスを乗り継いで帰宅したわけですが、その途中の池袋で食べた北極ラーメン3倍。
あたたかいって、からいって、じゆうって、さいこーーーー!!